かさ

《どんな絵本?!》

福音館書店の「年少版・こどものとも」からハードカバー化された絵本です。


表紙画に大きく描かれた赤い傘、にっこり笑っています。
そこから垂れる雫にカエルが飛びつき、雨を思わせるパステルカラー
の縞模様が背景になっています。

最初のページでは、赤い傘が出てきます。
「あかいかさ」をさすのは、女の子。

次のページでは、黄色い傘が。

ページをめくる度、色色の傘が登場します。
赤・黄・青。
緑・透明・紺。
黒・縞々など。


この傘のそれぞれの持ち主たちが仲良くかさをさして帰る道。

子どもにとっては傘は道具は道具でも、雨を凌ぐ道具―とは限りません(^^;
雨が降っていたって、平気でささないことも。

コマにして回したり―

透かして向こう側を見たり―

剣にして振り回してみたり―

と、いずれも大人には歓迎できない使いっぷりですが(笑)
でも、聞き手の子どもには大いに共感されることと思います。

そして、そこには濡れて不快なことなど存在しないのですね。


色とりどりの傘と、誰の傘なのか?という所有の概念が、
自分の傘を持ったばかりの子や、自分の傘がほしい!と熱望している
子どもを虜にする内容。

ぜひぜひ、この時期に出会ってください。


《読み聞かせ方のヒント》

文章はとてもシンプルで、すっきり簡潔です。
でもだからこそ、どんどんページをめくってしまわずにその絵から

刺激されるあれこれの傘に纏わる記憶や想像を堪能する時間を

とってあげたいな、と思います。

 

色とりどりの傘を際立たせる工夫として、傘をさしている子ども達
の長靴は黒色で統一されており、服も全員がモノトーンです。

 

傘をさして歩く登場人物たちは、一人で外を歩くことを許される
小学生のように見えますが、私は敢えて、2才前後の自分の!という
所有欲が強い時期の子どもの、雨降りに傘をさすことに憧れる
年齢の人に読んでほしくて、★★に分類しました。

 

もちろん、小学生に自分の日々の体験を重ねて読んでもらっても
楽しめる絵本だと思います。

どんよりと空が曇り、気分も滅入りがちな梅雨だからこそ、
このようなカラフルで元気の出る絵本で力をもらっちゃいましょう☆

 

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