おなかのすくさんぽ

《どんな絵本?!》

主人公は一人の男の子です。
怖いもの知らずの、冒険心のある、面白いことが大好き~な子どもです。
「ぼく」の大いなるさんぽのお話、読んでみてね。


「 まっしろい シャツ きて」 歩いていたぼく。
すると、動物たちが水たまりで 遊んでいるところに来ました。

「『い、れ、て』とぼくは いいました。
 だけど みんな『ウー』なんていって。
 みずを バチャ バチャ いわせるばかり。」

 

水たまりで遊ぶ動物は、クマ。イノシシ。ヤマネコ(?)。ネズミ。カエル。カラス。

ヘビ。トカゲ。といったメンバー。
それに、昆虫が出てくるところが重要♪
セミやトンボ、バッタ、クワガタ、多種甲虫類に加え、絵本ではなかなかみかけない、巨大なリアルムカデとか、ミミズやアオムシなんかも“レギュラー出演”します^^

 

初めはぼくが仲間に入れて、と言っても返事もしないで夢中になっていた動物たちは、“人間なんかにこの面白さがわかるかい”って感じにも見えるんですが、主人公

のぼくは、見事にそれを裏切ってみせるのです。

動物たちと対等に楽しんで、真っ黒になりながら、
同じように咆えたり、転がったり、浮かんだりします。

 

そして最後に、お腹がすいたクマにちょっと衝撃的なことを言われるぼく。


人間だと意識しながらも、仲間入りさせてくれた動物たち、ぼくを試している感じが

怖いほど生々しいです。
そして作者は、絵で読者を試しているのではないかしら?
などと読むたびに感じる私です。

自然界とは、こんなところじゃ!!と、言われているような(笑)
自分は汚れないで、“キレイな自然(生きもの)”だけ見ていたのではわからない

自然観。
いかがでしょう。


《読み聞かせ方のヒント》

笑いどころはあるのですが、登場する動物たちは決してかわいい系ではありません。
そんな中で、臆せず動物たちと遊びきるぼくに感動しつつ、照りつける太陽光線

とか、こんなところにもこんな生きものが!という発見をお楽しみください。

 

現在の片山健さんの絵とは少し違っていますが、力強さとか独特な雰囲気は同じ

だと思います。

色鉛筆(おそらく)の表現の繊細さと大胆さの両極に大人も酔ってしまいそうなこの

絵本、真夏のお供にどうぞ☆

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++