エリセラさんご

《どんな絵本?!》

美しい海に潜ると、珊瑚礁とそこに棲む生き物たちに出会えますよね。
その美しさにしばし言葉を失い、次に大コーフン状態がやってきます。
私も、そういう景色に魅せられた一人として、この絵本をご紹介します。

 

この絵本を書かれた水木さんは、海洋学者として日本の珊瑚礁とその珊瑚たちが

抱える問題を初めて世界に知らせ、広めた功績のある方です。

海をこよなく愛する作者ならではの、珊瑚に対する何とも愛おしい気持ちがぎゅっと
つまった一冊です。

 

この絵本には、タイトルから本文まで全て英文とに本文の両方で著されています。

This i s   a   t r u e   s t o r y.
という一文で、この物語ははじまります。

桃色の小さな粒=プラヌラ が海を踊るように漂いながら、着床場所を探します。
日当たり・深さ・水の澄度の条件をクリアした岩の上でプラヌラは着床し、口を付け、八つの小さな手を伸ばし―プラヌラは「ポリブ」になりました。

この「ポリプ」を花のつぼみのようにどんどん増やしながら、珊瑚は成長していきます。

海の中で珊瑚と共生する生き物たちのページがとっても素敵です。
アオリイカ・熱帯魚・ハナミノカサゴ・ダイバー・タツノオトシゴ・ウミウシ・アオヒトデ

・シャコ貝・ウミヘビ・・・エリセラには友だちがいっぱい!

やがてエリセラの「ポリプ」に卵ができ、受精して卵は「プラヌラ」になります。

 

生命の循環。

そして巻末には「さんごのことをもっと・・」と
題して、珊瑚の資料が英文・訳文と共に写真つきで解説されています。

 

「いのちは すばらしい。」


《読み聞かせ方のヒント》

写実的な画ではなく、写真でもないところがこの絵本のポイントです。
なんといっても、和田誠さんの画に魅かれます。

海のもつ豊かさ、厳しさ、楽しさ、懐深さ、果てしなさなどが、絵だからこそキョーレツに迫ってきます。

画をじっくり見てください。
細かい説明や珊瑚云々は、その後でもいいんです。

 

海よ、バンザイ!!

 

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