だいちゃんとうみ

《どんな絵本?!》

夏休み。
「だいちゃん」は、いとこである「こうちゃん」のうちに遊びに来ました。

 

始まりはいきなり、こうちゃんちに着いた翌朝から♪
わくわくして少しもじっと寝ていられないのでしょうね、翌朝の始動はまだ、
暗いうちからです。

二人は、「てぼ」という入れ物に漬物を入れ、海へと下り坂を駆けていきます。
「だいちゃん」と「こうちゃん」が海に着くと、丁度「うたせぶね」が漁から戻ってきた
ところでした。

顔見知りの漁師さんと会話を交わします。
持ってきた漬物は、獲れたての魚類と交換です。

 

帰宅するとやっと朝ごはん。
ですが、この朝ごはんもゆっくりなど食べていません。
すぐに次の仕事が待っているのです^^

川へ行って、魚釣りに使う餌を採ります。
そして、再び海へ行くと、「こうちゃん」のお兄さんの船に乗って釣りへ。
大漁でした!!

 

イベントはまだまだ続きます。


九州で親しい親戚たちと過ごす夏休み。
久しぶり~という会話も遠慮もなく、ただ訓練されたかのように、やりたいことと
やるべきこととが判っていて、キビキビと全く時間を無駄にせずに楽しむ姿が
とても健康的に写ります。

太田大八さんの田舎である大村湾が描かれています。
広く大きいのは海だけでなく、囲炉裏のある家に櫓が作れるほど大きな楠木や
牛小屋のある敷地、人の心―すべてが広くて大きいので、ゆったりとした心安らか
なものを感じます。

都会の生活、仕事に追われる毎日にお疲れ気味の方へもお薦めです。


《読み聞かせ方のヒント》

後ろの見返しにのみ、「だいちゃん」の遊んだ場所の地図があります。

 

この絵本は、1992年に絵本にっぽん賞を受賞しています。
1918年生まれの太田さんは、御歳93かと思われますが、その太田さんが子どもの頃の九州はどれほど豊かで美しかったのだろう・・と想像しながら読んでいます。

 

会話は本文中にたくさん出てはきませんが、長崎弁なのでしょうか?
「○○したと」「○○けん」などの方言で書かれてあります。
殆どの文章は標準語で書かれてあるので読みにくくはありません。
そして、この方言がなんともイイ味なのですね。

 

透き通った海水。
新鮮な、獲れたての魚介類。
自然の中で暗くなるまで遊ぶ。
大人だって憧れてしまいます。

私と同じ憧れを持っている方、読んでみてくださいね。

 

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