たなばたさま

《どんな絵本?!》

七夕の昔話なのですが、類話を見ない独特のお話です。

オリジナルのお話でしょうか?

 

舞台は中国大陸です。

山西省ではその頃、5人の地主が土地を治めていました。

地主はどんどん金と力を蓄え、5人とも領主となります。

 

5人の中でも「王家(ワンけ)」は情け深く、能力のある領主として菜を知られておりました。

領主として、領地で働く人々の信頼も篤かった王家でしたが、隣の領主の急襲に

あい、滅びてしまいます。

王家には二人の子どもがいました。

15歳の兄の「白光(はくこう)」と、13歳の妹「紅華(こうか)」です。

 

母の言葉に導かれた二人は、生き延びるために身分を隠し、奴隷へと身を

転じることに。

それまで何不自由なく育った二人は奴隷として働くだけでなく、男奴隷と女奴隷は

話してはならないという厳しい規則に苦しめられるのでした。

 

このお話では、白光=牽牛星、紅華=織女星となっています。

 

七夕の所以はいろいろですが、昭和の文才・住井すゑさんのお話は

説得力があり、滝平二郎さんの絵もお話を引き立て彩り豊かにしています。

少し大きくなった人へ、お薦めしたいと思います。

 

《読み聞かせ方のヒント》

易しい漢字には振り仮名がなく、漢字も文章も多い絵本です。

お話のスケールも壮大で、歴史的・地理的知識も少しある方が楽しめるかと

思います。

 

一人で読んでも、じっくりと染み入る物語です。

 

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